ホームアトピー情報トップ
  
 
アトピーの毎日の治療法として、スキンケアについて考えてみました。一言でスキンケアと言っても、どのようなスキンケアをしていけば良いのでしょうか?
 
効果的なスキンケアの方法とは…
アトピーの日常の治療としては、アレルゲンと考えられる食品の除去が一番大切なことですが、忘れていけない同じぐらいに大切なのがスキンケアです。スキンケアとは、肌を通常の状態に戻してあげるために、おこなわなければいけないケアのことです。
今回は、入浴によるスキンケアをご紹介していきたいと思います。アトピーっ子ママ達も、お風呂といえば清潔になることがアトピーにとって効果的と解っていても、お風呂に入ることにより体温が上がると、かゆさが増してしまうことも事実ですよね!そこで体温と同じ位のぬるめの温度で、最低15分間以上ゆっくり入浴させてあげましょう。長い時間入浴することに意味があります。このように体温と同じ位のお風呂ですので、温かくなり痒みを誘発する心配もありません。そうすることにより、お肌にタップリの水分が吸収されます。そこで吸収された水分を逃がさないようにするため、肌に吸収された水分が失われないように保湿剤を塗ってあげましょうね。この入浴法を1日に2〜3回おこなうことにより、お肌のうるおいを保ち、正常なお肌と同じ状態にすることができるそうです。
アトピーっ子のお肌の状態は乾燥して、細胞がめくあがり細胞と細胞の間から、痒みを誘発する異物が侵入しやすい状態にあります。それを防ぐ効果が得られます。正常な皮膚にはセラミドという油成分が存在しています。セラミドは細胞同士をつなぎとめ、間に水分を含んで蒸発を防ぐ役割をしているのですが、アトピーっ子の皮膚にはそのセラミドが少なくて、そのために水分が保てなく乾燥して細胞の先がめくりあがり、隙間ができるそうです。しかし、入浴により水分がお肌に吸収されます。すると水分を失い乾燥して縮んでいた細胞は水分を吸収し膨れ上がり正常な形に戻り、隙間がなくなり、細胞と細胞の間にも水分が浸透します。しかし、アトピーっ子には水分の蒸発を防ぐセラミドが不足しています。それを補うために保湿剤を塗って水分の蒸発を防ぎましょう。
入浴と保湿がスキンケアの基本です。また入浴によって得られる効果は、それだけではないようです。荒れている皮膚には細菌が繁殖しやすい状態で、とくに普通の肌の人にはほとんどいない黄色ブドウ球菌が、アトピーの人の8割以上の割合で存在しているそうです。この黄色ブドウ球菌のなかに毒素を出す種類の菌があり、この菌が症状を急激に悪化させるそうです。この毒素は、リンパ球などの免疫細胞を強く刺激する性質を持っていて、刺激された免疫細胞は、さらに皮膚に炎症を起こす細胞を大量に呼び集めるそうです。そのためこの毒素が侵入すると、他の異物が侵入するのと比べ物にならないぐらい、急激に炎症が進むようです。入浴には水分を補給する働きのほかに、黄色ブドウ球菌のような細菌なども洗い流す役割もあります。保湿剤の使用に対しても、塗るだけでは本当の効果は得られないのではないでしょうか。入浴により充分な水分を皮膚に吸収させて、その水分を逃がさないために保湿剤を塗ってあげてくださいね。
 

 アトピーネット クラブスマイル 〒578-0931 大阪府東大阪市花園東町1-20-8 TEL072-963-6566

All Rights Reserved, Copyright club smile  全ての情報、写真の無断転用・複写を禁止いたします