スマイルママ達はアトピーっ子に軟膏などを塗ってあげるとき、手のひらにチューブの先を当ててしぼりだしていませんか？手には多くの雑菌がついています。手に接触したチューブの先から雑菌が軟膏の中に入り込んで汚染してしまいます。正しい使用方法は目薬を使用するとき目の上から数滴、目に薬を点眼するのと同じで、決してチューブの先を手のひらなどの皮膚に接触させてはいけません！ワセリンやクリームの入った容器も直接、指を入れて使用するより、清潔なスプーンのようなもの（プリン等についている透明の使い捨てスプーンが便利）を利用して手のひらに落として使用してあげましょう。アトピー肌は皮膚のバリア機能が壊れている状態ですから、雑菌で汚れた軟膏やクリームを使用することはさらに悪化する原因になります。
つい知らず、知らずにしてしまっているのは、軟膏やクリームを塗りこむといった行為です。アトピー肌はかいたり、こすったりという刺激にとても敏感でその行為がかゆみを誘発してしまいます。中指と薬指の2本の指で優しく塗り広げるように使用しましょう。
アトピーっ子へステロイド剤を塗ってあげるときは、必ず初めにママの手のひらに適量をのせ、患部に塗る量を調節しながら使用しましょう。直接、指にステロイド剤を取ってしまえば、微妙な量の調節ができず、“ベトベト”するほどの過剰なステロイド剤の使用の原因になってしまいます。理想はなるべく薄く塗るということで、ステロイド剤を塗った患部がかすかに光っているような状態が理想のステロイド剤の必要量です。
つい忘れがちになってしまうのが、アトピーっ子にステロイド剤を塗ってあげてからのママの手のひらや指に残ったステロイド剤です。小さいアトピーっ子のママは特にヨダレをふいたり、鼻をかんだりとアトピーっ子の顔に触れる機会も多いですよね！そのたびにママの手のひらや指に残っているステロイド剤が口や顔については大変です。ママ自身にもステロイド剤が原因のトラブルもおきかねません。ステロイド剤を塗ってあげたら、すぐ手を洗うという習慣を身につけましょう。アトピーっ子の行動にも注意を忘れてはいけません。患部がひどく、かきむしるので、ステロイド剤を塗ってあげたとします。塗ってすぐにかゆみが治まる訳でもありませんので、塗ってからも患部を掻くこともあると思います。その時、アトピーっ子の手にステロイド剤がつくことになり、その手を口にしたり、目をこすったりすると、思いもよらない被害が発生することも考えられます。あまり神経質になる必要はありませんが注意もしてあげてくださいね！
塗り薬の効果を十分に発揮させるのに一番大切なことは皮膚を清潔に保つということです。患部の状態がジクジクして汁が出て固まっているような状態の上から軟膏などを塗ったとしても、薬の効果はおろか悪影響を与えてしまいます。また、油脂性軟膏などは落ちにくいので、丁寧に洗うことが大切です。落とせていると思っていても、触ってみると“^ベトッ”としていることがあります。私達が思っている以上に落とせにくいということを理解しておきましょう。
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