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アトピー治療を進める中で、大きな問題となるのが、脱ステロイドという問題では無いでしょうか? ここでは、脱ステロイド剤について考えてみました。脱ステロイド剤は、ステロイド剤を使用しないでアトピーをコントロールできるアトピーっ子には無縁のお話になりますが、アトピー発症と同時にステロイド剤を使用することでアトピーコントロールされてきたアトピーっ子には、持ち上がる可能性があり、この脱ステロイド剤を間違った方向で進める事で大きな被害が起こる可能性があります。 ここでは、どのような形でステロイド剤の使用を減らす事が理想的なのかを考えてみたいと思います。 脱ステロイド剤を焦る気持ちを取り除くことが、とても大切です。 それでは、理想的な脱ステロイド剤について考えて見ましょう。 |
〜脱ステロイド剤を行う際には、十分なリハビリが必要〜 |
脱ステロイドを切欠に急激にアトピーを悪化させてしまうケースが多く感じられます。ステロイドの離脱は時間をかけてゆっくりと行う必要があります。 まずは、病院が処方するステロイドは対処療法で有ることを十分に理解しておく必要が有るように思います。 対処療法とは、足の状態が悪いお年寄りの杖のような物です。当然、2本の足で歩けないから3本目の足として杖を使われている訳です。杖が無では、お年よりは歩くことが出来なくなりますよね!一度、杖を使用すれば、当然、杖を使用していない以前よりも、杖無しでの歩行は難しいものになります。 お年寄りが足の状態が良くなり、杖無しで歩こうと思えば、当然、リハビリが必要になります。無理に杖無しで歩こうとすれば、足の状態は以前よりも悪くしてしまう恐れも十分に考えられますよね。十分なリハビリを行うことで、杖を必要とせずに歩く事も可能になると考えられます。 アトピーも全く同じでステロイドは杖そのものです。アトピー治療に対処療法としてステロイドを使用することは、使用する量や期間に開きが有るとしても、ステロイドを使用しないでアトピーをコントロールすることは難しい状態に有り、それがステロイドの使用を急に中止することによって、高い確率でリバウンド症状が起こる事が考えられます。 ステロイド剤のリバウンドとは、今まで使用していたステロイド剤の使用を一夜にて中止してしまうことにより、今までステロイド剤によって抑制されていたアトピー症状が噴出すように現れる状態がリバウンドになります。 ステロイド剤のリバウンドはステロイド剤の使用状況や体質などによって個人差がありますが、最悪の場合、今まで見たこともないような皮膚が悪化することも多く、安易に考えられるものではありません。 このリバウンドを避ける為には、リハビリの期間が必要になります。ステロイドを使用したくないという気持ちが大きくなり、脱ステロイドを決意した状況の中で、長い期間を必要とするリハビリは本当に辛抱と根気を必要とします。 アトピー治療に対しては辛抱強かったママも、脱ステロイドをお考えになった途端、「早く、ステロイドを使用しなくなりたい!」という気持ちが焦るばかりに、急速な脱ステロイドによってアトピーを急激に悪化させてしまうケースが多く有るようです。 また、脱ステロイドに関しては、今までの病院治療に変わる民間療法や漢方療法などに治療方針を180度、変更させてしまうママも少なくないようです。そこにも大きな落とし穴が存在します。選択された治療方針の良し悪し以上にステロイドの急激な使用の中止によるリバウンドという大きな問題が存在します。脱ステロイドを前面に押し出した民間療法や漢方療法の中には、治療のスタートと共にステロイド使用を中止させるケースもあります。 またそれとは逆に患者さんがご自身で他の療法を行うのでステロイドの使用を勝手に中止してしまう事で、リバウンドによりアトピー悪化させてしまう場合もあります。 ステロイドは副腎皮質ホルモン剤で体内の副腎より分泌される副腎皮質ホルモンの同等の働きをしてくれる薬になります。当然のこと、副腎皮質ホルモン量は、体内から分泌される副腎皮質ホルモンにステロイドをプラスした量により、アトピー症状がコントロールされている状態にあると考えられますので、一挙にステロイドの離脱を行うことは、当然、アトピーがコントロール出来なくなり、リバウンドとしてアトピー症状の急激な悪化という結果となります。ステロイド剤と類似する働きが期待できる健康食品や漢方薬も存在しますが、根本的に体質改善や肌質改善によって、アトピーを治そうとする考えと、ステロイド剤の対処療法では体内での働きかけは異なり、当然、ステロイド離脱によるリバウンド(アトピーの悪化)の勢いを民間療法や漢方療法で、確実に抑え込む事は難しいと考えられます。 その際に大きなトラブルが起こる可能性が高いのが、今までステロイド効果によりアトピーを抑制したアトピーっ子になります。肌のアトピー症状は抑制されていても、根本的(体質的改善、肌質的改善)なアトピー改善されていない情況の中で、症状を抑制していたステロイドを離脱するケースにおいては、その離脱が急激であるほど、脱ステロイドに対するリバウンドが大きくなり、急激にアトピー症状が悪化することになります。脱ステロイドを行う際に必要なのは、リハビリを十分に行うことです。リハビリとは、ママが日常生活で行われている除去食や回転食などの食事療法や、日々のハウスダスト対策などの生活環境の改善、スキンケアの充実にあたります。実際には、アトピーをコントロールしていく中で、ママが行うアトピー対策がアトピーっ子のアトピー改善にどれだけ影響を与えているか?が大切になります。当然のこと、ママのアトピー対策の役割がステロイドの対処療法の役目を上回った時期が、脱ステロイドを考える時期になったと考えていいのでは無いでしょうか?結果的にリハビリ(日々のアトピー対策)の延長線上に自然の流れとして、脱ステロイドという成果が存在するような気がします。 除去食もアレルゲンを遠ざける対処法では!と思われるアトピーっ子ママの少なくないのでは、無いでしょうか?でも、除去食を行うことは、前提にアトピーに安全な食卓というママの考えがありますよね!アレルゲンじゃないからと言って、洋食や肉料理などを好んで小さなアトピーっ子に食べさせるママはおられないいと思います。 また、アレルゲンを口にすることは、当然、皮膚のアトピー症状だけでなく、腸管でもアレルギー症状(牛乳アレルギーのお子さんが、牛乳を飲むと下痢をする)を起こしていると考えると、腸管がいつまでたっても正常な機能が行えない状態になり、結果的にアトピーの改善を遅らせる結果になります。そのことからも、ママがアトピーっ子の除去食を行うことも、ここでいう大切なリハビリになります。リハビリの進行状況を確かめる手段の一つとしては、お子さんのうんちを観察することも大切です。食物アレルギーの関与が大きなアトピーっ子は、先ずは消化器系を整えてあげる必要があります。その中でも一番重要な消化器官は腸管になります。アトピー、ガン、糖尿病などの生活習慣病の改善や予防に注目されているのが腸管免疫を整えることです。臭いの少ない、しっかりとしたうんちが規則正しく出るようになってくれば、アトピー改善へのリハビリ第一段階クリアと言えるような気がします。 それに忘れては行けないのは、平行して行う肌のリハビリ(スキンケア)になります。それらのリハビリを充実させてあげることで、必然的にステロイドに依存することは無くなります。当然、季節的な作用や突発的な悪化によって、ステロイドの使用が必要な時も有ると思いますが、日々のお母さんのアトピー治療と対策の積み重ねによって最終的に脱ステロイドという結果が訪れるのでは無いでしょうか? |
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