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“遺伝子組換え食品”について、アトピーっ子や私達にどのような影響を及ぼす危険があるのかをご報告させて頂きます。
アトピーっ子ママの皆さんは“遺伝子組換え食品”って聞くとどのような食品だと思われますか?安全だと思われますか?食べたことは有りますか?
 

スマイルもテレビのニュースや特番などで“遺伝子組換え食品”については、遺伝子を組換えて、虫に食べられないトウモロコシや・ジャガイモを作ったり、除草剤にも枯れない大豆・ナタネを作ったりと、ある程度は知っているつもりでした。でも、どのような遺伝子を組換えるとそのような大豆やトウモロコシはできるのかまでは知りませんでした。また、実際に私達は確実に遺伝子組換えされた大豆やトウモロコシを知らないうちに食べているのです。もちろん、厚生省の判断では無害と言うことになっています。調べていくうちに本当に大丈夫なのかという衝動にかられました。少し難しい話になりますので、できるだけ分りやすくご報告できればと思います。
当然、“遺伝子組換え食品”といっても大豆は大豆、トウモロコシはトウモロコシ見た目の違和感などは全くなく、見た目での判断はできません。ヨーロッパでは表示義務が強化され、市民に選択の自由が与えられていますが、恥ずかしい話ですが当然のように日本では表示義務がなく、企業も厚生省に右にならえで、あえてマイナスになる表示をする企業は全くありません。では、どのような遺伝子を組換えることで虫に食べられない植物が作られているのでしょうか?まず、普通のトウモロコシやジャガイモに害虫抵抗性の有る遺伝子を組換えることで、虫に食べられないトウモロコシやジャガイモが誕生することになるですが、使われている害虫抵抗性の有る遺伝子は植物の遺伝子ではなく、種の違う自然の状態では決して結びつくことない細菌の遺伝子なのです。それも殺虫毒素(タンパク質)を出す微生物の遺伝子が組換えられているのです。虫に食べられないトウモロコシやジャガイモというよりは、全細胞に殺虫毒素(タンパク質)が含まれており、食べた虫が死んでしまうといった方が分りやすいと思います。虫が食べて死んでしまうトウモロコシを私達が口にして本当に大丈夫なのか、厚生省は安全だと言っていますが…。それと同じように除草剤に枯れない大豆やナタネも土壌細菌の遺伝子を組み込むことにより、除草剤にも枯れにくい大豆やナタネが誕生しています。この土壌細菌の遺伝子は除草剤の作用を失わせる酵素(タンパク質)を作りだす働きが有るからだそうです。こちらもやはり、決して結びつくことない「種の壁」という自然の摂理を人間が破ることによって作り出した人工植物ということになります。
では、何を根拠に厚生省は安全だといっており、組換え食品として表示をしないのでしょうか?遺伝子組換え作物については「実質的同等性」という概念に基づいて安全だとされています。「実質的同等性」とは遺伝組換え作物は、普通の作物と基本的には同じだということです。これは組み込まれた遺伝子以外の成分が組換え前の物と同じということで、遺伝子により新たに付け加えられた性質<殺虫毒素(タンパク質)酵素(タンパク質)>が人間や家畜に無害であることが証明されれば、遺伝子組換え大豆は従来の大豆と同等と判断するということです。ただここで注目しなければ、いけないのは決っして“同等”であって“同一”ではないということです。また、厚生省も企業の提出したデータを参考に判断して同等としており、導入遺伝子によって作物中に作られた物質についてだけ、安全性をチェックすればよいとされています。
では、アレルギーの心配はないのでしょうか?厚生省は殺虫毒素酵素はタンパク質なので安心で安全性については人間には影響も与えない。そもそもタンパク質だから体内で分解されるので安心としている。でも、アレルゲンとなるものは全てタンパク質です。厚生省は殺虫毒素酵素のタンパク質は従来アレルゲンとなっているタンパク質とは構造が異なっているので、アレルゲンになる可能性はないような説明をしています。でも、タンパク質だから安心ということはとても危険で大腸菌O−157もタンパク質だし、殺虫毒素酵素はアレルゲンになる可能性はありえると言われています。また、安全性の判断が不十分だという考え方もあり、国民がモルモットの代わりをしている?!という指摘をしている専門家も居られるのが現状です。
そして何よりも細菌の遺伝子を組み込んだ作物が同等ということで、決して同一ではない従来の作物と区別されずに市場に出回っていることは国民の選択の自由を無視していると思いませんか。近頃では表示の義務化をとなえる活動も活発になり、表示義務の方向に進みつつあります。いち早く生協では“ふくむ” “ふくまない” “含む可能性がある”と遺伝子組換え作物の表示を行なう決定をしています。確かに素晴らしいことですが、“ふくむ”と“むくむ可能性がある”の区別があいまいで、ほとんど“ふくむ可能性がある”の表示が使用され、有効な選択表示にはならないと思います。すでにEUでは“ふくむ可能性がある”表示は 消費者を逆に混乱されるとし、“ふくむ” “ふくまない”で大豆とトウモロコシに適用されています。
アトピーっ子ママの皆さんはこの遺伝子組換え作物についてどうお考えになられますか?

 

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